2024/2/8
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多くの方が医療に対して誤解していること |
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皆さん、こんにちは!薬に頼らず、対話によって病気を治す本の著者であり、内科医の笠木です。2023年12月18日に出版された本ですが、本を読まれた方はどのようなご感想を感じられたでしょうか?今日はですね。この本の序章で取り上げた、医師主導型の治療では病気は治らないについて、とっても大事な事を補足したいと思います。 「医師主導型の治療では本当に病気は治らないのか?」実は、正確には、急性の病気は治りやすくor治ることが多く、慢性の病気はほとんど治りません。急性の病気と言えば、急性心筋梗塞、脳梗塞、急性肺炎、急性気管支炎などを指します。一方、慢性の病気と言えば、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が挙げられます。 どうして医師主導で急性の病気は治りやすく、慢性の病気は治らないのか、その理由は、医師免許をもつ医師のほとんどは、急性の病気を完治される治療のプロフェッショナルなのですが、慢性の病気を完治される術をほとんど持っていません。医師は、慢性の病気の完治させるプロフェッショナルではありませんが、症状を抑えることに関しては、プロフェッショナルともいえます。よく、メディアにでている内科の先生が生活習慣をかえるアドバイスをされています。なので、内科の先生は、生活習慣をかえる適切なアドバイスができるって多くの方は信じているのではないでしょうか? 確かに、生活習慣をかえる「適切な」アドバイスができる先生もいるかもしれません。ですが、「適切な」アドバイスができる医師は、おそらく全内科医の1%も満たないでしょう。なぜなら、そもそも、生活習慣をかえる適切なアドバイスは、実は医師が医学生の時も、医師になってからもほどんど学ぶ機会がないからです。なので、そもそも、「医師は、慢性の病気に対して、適切なアドバイスができる」というほどんどの人が信じていることが全くの「誤解」だということになります。 医師が適切なアドバイスしてくれるという期待が、医師や医療への信頼につながっているのですが、多くの方が期待どおりのアドバイスをうけていないので、あれ?なぜ?となって、今の医療への不信につながっているのかもしれません。今の医療は、多くの急性の病気は原因も治療法も確立しているのに、慢性の病気が原因はある程度わかっていても治療法が確立していないのですね。それには理由があります。それは、慢性の病気の原因とされている慢性のストレスを西洋医学では、扱えていないからなんです。だから、それはストレスが原因ですね~ってドクターから言われても、それ以上は会話が深まりにくいですね。医師がアドバイスをしてあげたくても、これまでに学んでいることを元にアドバイスができないからです。 なので、私がおすすめしたいのは、病気を治したければ、急性の場合は100%医師に頼ったらいいし頼らなくてもOK、慢性の病気の場合は、一時的に症状の緩和目的で医師や薬に頼り、完全に治したいなら、それぞれの人が自分にあった他の方法を模索する必要があるんですね。どんな方法があるのか、それを保険診療をしている医療機関で教えてくれたらいいのですが、医師が方法を知らない以外に問題が発生します。それは制度の問題!!皆さん、保険診療のデメリットってご存知ですか?それは、保険医療機関において、国が、保険診療で認められている治療以外の方法を選択肢として説明することは、いかなる状況であっても、健康保険法で禁止されているんです。私も近畿厚生局から回答を得ています。ということは、医師が、慢性の病気を完治させる方法を知っていようがいまいが、そもそも慢性の病気を完治させる治療は、国が認めていない医療に分類されてしまうので、医療機関が皆さんに提供ができないということになります。治る病気でも、方法をわかっていても、国が認めていない治療なのであれば、法律の壁があって救える方法を伝えられない。こういった例は結構たくさんあります。私がやっている幹細胞医療もそういった病気を対象にしていることが多いです。 私が望むのは、多くの人が自分で自分の人生を選択できる世界、法律の制限なく、自分の健康を自分で守れる世界です。保険診療をしている時は慢性の病気の方に対しては、それが法律の縛りでできないので、ずっとモヤモヤしていました。メディアからの健康に関する情報は、国の統制下にありますので、それ以外の情報を信じるかどうかや真実かどうかの判断は、ご本人の判断になりますが、「その状況だったら、こんな選択肢ありますよ~。保険診療では絶対いえないけど」そんなご相談の窓口になれたらと思っています。ご相談は、080-4492-2497笠木までいつでもご連絡ください。 |
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